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歯周病菌が産出する「酪酸」がアルツハイマー病の真犯人

日本大学歯学部の落合邦康特任教授(口腔細菌学)らの研究チームは、歯周病とアルツハイマー病の関連性をラットによる実験によって確認し、5月12日に福岡市で開かれた日本歯周病学会で発表し た(「毎日新聞」2017年5月27日)。歯周病とアルツハイマー病の関連性を調べた研究は少なくないが、動物の体中で検証した研究は国内初だ。  アルツハイマー病の発症機序は完全には未解明だが、体内の酸化反応が組織や細胞に危害を与える「酸化ストレス仮説」が有力だ。 スリーウェイシリンジ用 ノズル  研究チームは歯周病の原因菌(レッドコンプレックス)となるP.g.菌(ポルフィロモナス?ジンジバリス)、T.f.菌(タネレラ?フォーサイセンシス)、T.d.菌(トレポネーマ?デンティコラ)など が生成する「酪酸」が歯周細胞内に取り込まれると、鉄分子(ヘム)、過酸化水素、遊離脂肪酸が過剰に産出されるため、酸化ストレスによって歯周細胞が破壊されることに注目した。  さらに研究チームは、「酪酸」が動物の脳にどのような影響を与えるのかを調べるために、健康なラット3匹の歯肉に酪酸を注射。6時間後に、記憶を司る「海馬」、ホルモンの分泌に関わる「 松果体」と「下垂体」、さまざまな高度な活動を司る「大脳」、運動機能を調整する「小脳」が受けた酸化ストレスを分析した。 歯科レンチ式  その結果、「酪酸」を注射したラットは通常のラットに比べ、鉄分子(ヘム)、過酸化水素、遊離脂肪酸の濃度が全ての部位で平均35~83%も上昇していた。  特に「海馬」での上昇率が最も高く、ヘムは平均79%、過酸化水素は平均83%、遊離脂肪酸は平均81%、アポトーシス(細胞死)を誘導するタンパク質分解酵素のカスパーゼは平均87%も濃度が 上昇。さらに、アルツハイマー病の患者の脳神経細胞内で物質輸送に関わるタンパク質の「タウ」の量が平均42%も増加していた。  落合特任教授によれば、歯周病患者の歯周ポケットからは健常人の10~20倍もの酪酸が検出されることから、歯周病巣の酪酸が長期間にわたって脳内に取り込まれると、アルツハイマー病を引き 起こす一因になるので、早めに治療をすべきだと指摘している。 バイオフィルムを除去

予防軽視は保険制度とも関連

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このように日本でもメンテナンスのために歯科に通う人は増えている。長年、普及しなかった理由のひとつは健康保険制度にありそうだ。比較的少ない自己負担で医療を自由に受けることができる 日本の健康保険制度は優れた制度だが、歯科では必ずしも良いことばかりではない。健康保険は病気やけがの「治療」を保険でカバーするもので、「予防」は対象にならない。だから、治療後の歯 科メンテナンスは、本来、自費負担になる。人間ドックと同じである。 口腔内照明器  「保険でメンテナンスやってもらっている」という人もいるだろう。その場合、虫歯や歯周病の治療などの名目で保険扱いにしているのが実態だ。国は一昨年、虫歯や歯周病に罹患りかんしてい ない場合、「予防処置に保険給付しない」という見解を改めて公表している。それを受け、自費に移行した診療所もあるようだ。歯周病は成人の8割にあり、口内のクリーニングは「治療」項目の ひとつ。歯周ポケットの検査や画像診断は保険で可能だ。しかし、歯周病はきちんと治療をすればほとんどの場合は治るので、治療として予防診療を行うことの不適切さは否めない。歯科医として は、メンテナンスを行おうとすると、自費受診を患者に理解してもらうか、健康保険上の“綱渡り”をするかという壁に突き当たる。そうした歯科メンテナンスのポジションが普及のブレーキにな ってきた。  健康保険は治療を後押しする制度でもある。提供した医療に対してお金が支払われるので、削って詰めてかぶせるという作業を多くこなすほど収入が増える。患者にとって最良の診療を心がける 歯科医も多いに違いない。しかし、保険上の個々の治療単価の設定が比較的安価なこともあって、短時間で多くの歯に手を加える方が経営の安定につながる面がある。 歯科研磨機  一度治療が必要になると、歯の喪失へのサイクルに入ってしまう。日本とスウェーデンで残る歯の数に差がついているのは、治療中心の制度と、予防を重視する制度をそれぞれ作った国の違いの ようだ。とはいえ、日本でも残る自分の歯の数が年々増えているのは喜ばしいことだ。6年に一度行われる歯科疾患実態調査によると、80歳の残歯数は2011年は14本だが、その前の200 5年の調査では10本だった。今年の調査ではもっと増えていることだろう。 介護3割負担、来年8月から導入 大企業社員の保険

医師の年齢が患者の治療に影響を与える可能性

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年齢を重ねた経験豊富な医師の治療を受けることは、必ずしもベストな選択とはいえないようだ。新たな研究で、年齢の高い医師の治療を受けた場合、若い医師の場合に比べて、65歳以上の入院患 者が1カ月以内に死亡するリスクがやや高いことが示された。 例外として、多数の入院患者(年間200人以上)を扱う医師には年齢による差は認められなかったが、それ以外では、40歳未満の医師による治療を受けた高齢患者の30日以内の死亡率は10.8%であっ たのに対し、40~49歳の医師では11.1%、50~59歳では11.3%、60歳以上では12.1%であった。 研究の筆頭著者である米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のYusuke Tsugawa氏によると、以前の研究でも、医師が高齢であるほど臨床知識やガイドライン遵守率が低下することが示されて いるという。ただし、今回の研究では因果関係は明らかにされていない。 今回の研究では、2011~2014年に治療を受けた65歳以上の入院患者73万7,000人弱に着目。約1万9,000人の医師(平均年齢41歳)がこれらの患者の治療に関与していた。患者の割り当て方法には医師 の年齢による違いはみられなかった。 その結果、医師の年齢は、患者が退院後に再入院するリスクには影響を及ぼさなかったが、30日死亡率にはわずかな差が認められた。この関連は、患者の人口統計学的特徴、年齢と関連しない医師 の特性、病院組織の差などの他の因子を考慮しても依然として認められた。 Tsugawa氏は、このリスク差を説明する2つの対立する因子を指摘している。経験豊富な医師では、蓄積された技能や知識は医療の質の向上につながる可能性があるが、一方で時代の変化とともにそ  エアモーターセット の技能や知識は古くなっている可能性もある。「今回の知見から、前者よりも後者の因子が患者の転帰に大きな影響を及ぼしていることが示唆される。しかし、医師を選ぶ際に考慮すべき要素は多 数あり、入院の際に若い医師を選ぶべきであるとは考えない」と同氏は話している。  歯科技工用真空成型器 この研究は「BMJ」オンライン版に5月16日掲載された。 付随論説を執筆した米ペンシルベニア大学健康アウトカム・政策研究センターのLinda Aiken氏は、今